VWの真価が詰まった「7代目ゴルフ」
フォルクスワーゲン ゴルフ(Volkswagen)

フォルクスワーゲン ゴルフの値引き情報
初回値引きは10万円程度
ゴルフ7は高性能でありながらお手ごろ価格を実現したVWの自信作。 そのため、初回値引きは10万円が限度。これ以上の大幅な値引きは期待できない。
ライバル車種と比較交渉で+25万円の値引き
ライバル車にはボルボV40やメルセデスAクラスが良いだろう。 比較交渉をした際は、最大25万円は見込めるだろう。 しかし、時期や地域にも左右されるので注意が必要だ。 また、交渉する購入者のテクニックも不可欠といえる。
さらに大幅値引きをしてもらうには
フォルクスワーゲンのクルマは輸入車らしいデザイン性を持ちながら環境性能にも優れているため、中古車市場でも手堅い人気がある。 そのため、もともと大幅な値引きが難しい。比較交渉の値引き額もケースバイケースであり、値引き額は安定しない。そこで、ディーラー以外での値引きを検討をお薦めする。この場合、面倒な交渉を経ずに、さらに30万円前後の値引きを出来るからである。今話題のモデルのクルマにも関わらず35万円安く購入できた例もあるので、是非参考にしてほしい。

フォルクスワーゲン ゴルフの評価

高性能FF・7速セミATで300万円を割る手ごろさ
TSI Trendline Meister EditionやTSI Comfortline Meister Editionなど標準的なグレードで既存のものより10万円以上安くプライスが設定された。高性能な走りを維持しながら、プライスダウンできた要因は、次世代プラットフォームと呼ばれる「MQB」 にある。生産ラインの効率化に成功し、低価格で大量生産をできるようになった。 日本車に劣らない安全性能
堅牢なボディに衝突のエネルギーを吸収するキャビンやシート設計など、安全志向の高いVWらしい作りとなっている。また、衝突の際に、オートマチックにブレーキを制止させて2次災害を防ぐ“マルチコリジョン・ブレーキ”も導入されている。 |

シンプルなインテリアが好き嫌いを生まないが、シートはもう少し手を込むべきだっただろう。安全性能の高さは評価できるが、普段利用する際の快適さも追及するべきだったといえる。やはりシートの快適さ等は国産メーカーが勝るだろう。
ラゲッジは大容量を売りとしており、椅子を倒さない状態でも350Lの収納力がある。しかし、ただ収まるだけといった印象が残る。フック等の配置はなく、無機的に荷物を置き並ぶほかない。リヤシートを倒して荷物を積むことも可能だが、その場合の見栄えも決して良いとは言えるものではない。
フォルクスワーゲン ゴルフの総評
2013年の6月にリリースされたVWのゴルフZはVWの真髄が余すことなく活かされたコンパクトカーとなっている。 お馴染のTISエンジンが素早いレスポンスや効率的な燃料過給などを、DSGトランスミッションがスムーズな加速とハンドル操作を、それぞれ支えている。安全性能も高く、クルマの構造や設計はもちろん、もしもの時に備える諸システムが備わっている。衝撃を感知した際にエンジンをオートマチックに制止する新機能として注目を浴びた“マルチコリジョン・ブレーキ”もこの7代目ゴルフに初採用された。標準的なモデルの場合、乗り出し価格を300万円前半に抑えられるコンパクトカーとしてはトップクラスの水準にあり、輸入車に躊躇があるユーザーもの心もくすぐるハイスペックなコンパクトカーである。
環境にも配慮した作りも評価できる。エンジンやトランスミッション、車両の軽量化など試行錯誤が功を奏し、燃費は19.9km/Lと国産メーカー顔負けのパフォーマンスを発揮する。また、ボディの大きさも日本の入り組んだ道路には最適だ。この車体なら市街地もストレスなく走行することができる。VWの一連のポリシーや取り組みは、日本ユーザーが求めるニーズに見事に合致しており、注目を浴びることは間違いない。
しかし、残念なのはインテリアが物寂しくもうひと押し欲しかった点だ。日本車に乗りなれたユーザーは、小物収納スペースのない車内空間や居心地も決して良いとは言えないシート設計など対して簡素なイメージを抱くだろう。ラゲッジスペースも大容量を謳っているものの、機能性とデザインに劣りを感じざるを得ない。 インテリアのデメリットを加味した上で、ファミリー層のセカンドカーとして、あるいは単身者のファーストカーとして選ぶことをお勧めする。