欧州発売半年で3万5000台突破!プジョー・2008(PEUGEOT・2008)
プジョー・2008

プジョー・2008の値引き情報
ディーラーは人気のプジョー2008を値引きしたくない
2014年2月15日に日本上陸となったプジョー・2008の値引は非常に難しいだろう。うまくいっても値引は同社の208と同等水準の20万円程度と見込まれる。ディーラーとしても日本上陸したばかりで、2013年の5月の欧州発売後、半年で3万5000台の販売実績を誇る人気車種を早い段階から値引きして売るというスタンスは無いはずだ。
比較交渉は期待できないので注意
2008のライバル車の見積もりを用意してディーラーに足を運ぶことで初回値引きを上回る値引き額を狙う方法がある。コンパクト車のクロスオーバーSUVというカテゴリで2008のライバルは、国産車であれば日産・ジューク、輸入車はルノー・キャプチャーとなるだろう。しかし、欧州での実績を考えれば、値引きをしなくてもユーザーが購入してくれるというのがディーラーの思うところではないだろうか。比較交渉をしても初回値引きに+5万円の25万円程度と期待できない。
損せず新型プジョー2008を30万円安く購入するための秘訣
2014年2月15日に日本上陸となったプジョー2008は、プジョーの社運をかけた1台といえるほど期待されている。欧州で年間10万台、その他の世界で10万台、合わせて全世界20万台を目標としているため、メディアの注目度も高いのだ。
残念ながら、2015年以降で型落ちを狙っても新型の「1.2リットル3気筒エンジン」を搭載し、プジョー初搭載となる「タッチスクリーンパネル」などの装備が整っている以上、しばらくは値引き額20万円程度を覚悟するしかない状況だろう。
そこで、ディーラー以外に目を向けて新車を安く購入する方法がある。値引き交渉マニュアルを利用すると、面倒な見積書の用意など無しに20万・30万円と車を安く購入できるのだ。浮いたお金を利用して足回りの存在感を高める「アロイホイール」をオプション追加しても悪くない。

プジョー・2008の評価

ラゲッジスペースの使い勝手の良さ
プジョー2008で一番の魅力といえるのが、「ラゲッジスペースの使い勝手の良さ」だ。後部座席はワンタッチで折りたためることができ、座面も沈み込むことで、フラットなスペースが出現する。プジョー208に乗ってたユーザーであれば、208よりも150mmも延長された2008のラゲッジルームの広さに驚くだろう。さらに積み込み口の地上高は60cmとなっており、重たい荷物や力の弱い人も荷物の積み込みがしやすくなっている。 クーペのような走り心地
2008に搭載される、次世代型トランスミッションが「オートマチックモード付5速ETG」だ。これはオートマチックだけでなく、パドルシフトによるマニュアルモードをいつでも選択することができる。山道やワインディングの激しい道、また狭い路地などの走行において、ドライバーの繊細な操作を求められる場所では心強いだろう。 |

走行性能に重きを置いているプジョー2008は、ベースとなった208よりもサスペンションは固めに設定されている。サスペンションが固いといっても、舗装道路を走っているのであれば、ほとんど気にならないだろう。むしろステアリングの切り替えをダイレクトに伝えられることに、走りの楽しさを実感できるはずだ。
世界で年間20万台を目標としているプジョー。しかし、欧州での人気もあいまって、生産がまだまだ追いついてはいない。そのため、新年度に合わせた買い替えを考えていても、希望する時期に納車できるかどうかは期待薄だ。納期は地域やディーラー、購入するグレード、オプションの有無で変化するので気になるのであれば、一度ディーラーで直接訪ねることをお勧めする。
プジョー・2008の総評
プジョー・シトロエンの起死回生なるか?
2003年には日本国内での年間販売台数が15330台を記録したが、その後右肩下がりとなり、2009年には4365台まで減少したプジョー。近年は6000台まで回復してきてはいるものの、新たな一手が求められ続けている。
その中で誕生した、プジョーにとって新境地となるアーバンクロスオーバー「2008」は、2013年の5月の欧州発売開始後、半年で3万5000台を達成。さらに7ヶ月後にはヨーロッパ30カ国で9万5000台の登録が完了している。
それだけの売上と注目を集める2008だが、それにふさわしい充実の性能を誇っている。あまり取り上げられていないが、2008の燃費は18.5km/Lとなっており、ハイブリッドではないコンパクトSUVというカテゴリにおいては、日産ジュークを上回る性能を持つ。
その理由が新開発トランスミッションの「ETG5」。オートマチックとマニュアルを高次元で融合させたことで、細やかな制御が可能になっている。さらに「ストップ&スタート機能」が搭載されており、信号待ちなどではエンジンが自動停止し、余計な燃料を使わない。坂道発進でも安心の「ヒルストップ機能」も備えられているので、初心者も運転のしやすい1台だ。
さらにはベースとなった208よりも、全長で200mm、全高で80mm大きくなっているものの取り回しはしやすいのだ。
唯一の懸念点としては、やはり「金額面」だろう。通常の乗り出し価格で考えれば、300万円台になってしまうため、26km/Lで乗り出し価格250万円台で購入できてしまうホンダ・ヴェゼルハイブリッドにコストパフォーマンスで軍配が上がってしまうからだ。
2014/03/20更新